2026/8/17
先月、第62回日本小児循環器学会総会・学術集会にて神奈川県立こども医療センターで活動するホスピタル・ファシリティドッグについて学びふれあえる機会をいただきました。

ホスピタル・ファシリティドッグとは、専門的な訓練を受けた犬が、臨床経験のある看護師(ハンドラー)とペアになり、病院に常勤する「医療チームの一員」です。
一般的な動物とのふれあい活動とは異なり、採血や点滴、手術室への付き添い、リハビリテーション、緩和ケアなど、医療現場で子どもたちが安心して治療に臨めるよう支援する役割を担っています。

治療への恐怖や不安を和らげ、「自分から頑張ろう」という気持ちを引き出すことは、子どもたちにとって大きな力になります。
重い病気の治療では、子ども本人だけでなく、ご家族も大きな不安や精神的負担を抱えています。
ホスピタル・ファシリティドッグは、子どもに寄り添うだけでなく、その様子を見守る家族にも安心感を与えます。

治療の場が少しでも温かな空間となり、「病院は怖い場所」だけではなく、「安心できる場所」と感じられることは、長期入院を支えるうえで非常に重要です。
この取組は、病気だけを診るのではなく、子どもと家族全体を支える「全人的な医療」の実践でもあると感じました。
ホスピタル・ファシリティドッグは欧米では広く導入されていますが、日本で常勤している病院はまだわずか4か所の病院です。


(シャイン・オン!キッズウェブサイトより)
専門的な訓練を受けた犬と、医療知識を持つハンドラーがチームとなって活動するため、高い専門性と継続的な運営体制が求められます。
だからこそ、導入には病院だけでなく、認定NPO法人や企業、地域社会、行政が連携して支える仕組みが欠かせません。
こうした取組は、子どもの治療への前向きな気持ちを支えるだけでなく、医療従事者の負担軽減や、病院全体の療養環境の向上にもつながる可能性があります。
横浜市は「こども、みんなが主役」を掲げています。その実現には、医療の質だけでなく、療養環境の充実も重要な視点です。
ホスピタル・ファシリティドッグの活動は、医療・福祉・子ども支援が一体となった先進的な取組であり、今後さらに広がってほしいと感じました。

横浜市としても、導入を希望する医療機関への情報提供や関係団体との連携、企業や寄付による支援の仕組みづくりなど、行政が後押しできることは少なくありません。
病気と闘う子どもたちが少しでも安心して治療に向き合い、ご家族も支えられる環境を広げていくことは、未来への大切な投資です。
横浜市議会議員として、こうした先進的な取組が市内でさらに広がるよう、現場の声を伺いながら政策提言を進めてまいります。
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