2026/8/13
兵庫県 川西市議会議員(薬剤師)の #長田たくや です。
最近、自分がこれまで議会で何を質問してきたのか、改めて議事録を読み返しています。
一般質問についてはある程度覚えているのですが、委員会や議員協議会での細かな質問になると、さすがに全部は覚えていません。

そこで、2022年分の議事録を改めて確認してみました。
まだ議員になったばかりの時期です。
読み返してみると、
「その数字は何を意味しているのか」
「他の自治体ではどうなのか」
「将来どうなるのか」
「行政資料に書いてある言葉は、具体的に何なのか」
といったことを、最初から結構聞いていました。
今回は、そんな2022年の議会活動を振り返ってみます。
■ 他市ではどうしているのか
清和台幼稚園について協議した際には、園児が非常に少なくなる中で教育をどうするのかについて、
「他市町村で同様の事例はあるのか」
「そういった場合、教育方法や運営は変わるのか」
と確認していました。
また、園児1人に対して複数の教員を配置する状態になった場合、その部分だけが市民に伝われば、「そこまで税金を使うのか」という反応につながり、個人攻撃に及ぶ可能性があります。
だからこそ、単に数字を公表するだけではなく、なぜその状態になっているのかまで含めて行政が説明する必要があるという趣旨の発言もしています。
今振り返ると、既にこの頃から、
「数字だけ見ても、本当の姿は分からない」という考え方をしていたようです。
■ 「必要となる経費」って、具体的に何ですか?
中期財政運営プランについての議員協議会では、資料に「新型コロナ対策後に必要となる経費が増額」と書いてありました。
私はここで、
「具体的に何の経費なんでしょうか?」と質問しています。
答弁を聞くと、コロナ禍に国の交付金で導入した児童生徒用タブレットが更新時期を迎え、今後は一般財源で更新する必要があるため、その費用を想定しているとのことでした。
「必要な経費が増えます」だけではなく、「それは何に、いくら必要なの?」までを具体化することも、議会の大切な仕事だと思っています。
■ 人口が1,000人減ったら、水道経営はどうなる?
建設常任委員会では、上下水道についてこんな質問もしていました。
市の人口が1,000人減った場合、上下水道経営にはどれくらい影響するのか。
1万人減った場合はどうなのか。そういう試算はあるのか。
というものです。
市からは、人口推計をもとに水道の給水収益や下水道使用料を分析し、支出も含めた財政収支試算を行っているとの答弁がありました。
単に、
「人口が減ります」
「水道料金が高いです」
ではなく、
「人口という条件を変えたら、経営数字はどう動くのか?」
を問いました。
さらに、近隣自治体と水道料金に差がある理由や、人口減少が料金にどう影響するのかを市民に説明できれば、「人口を維持することが自分たちの負担にも関係する」という理解につなげられるのではないか、という提案もしています。
■ 駐輪場が満杯。でも、本当に全部「利用中」なのか?
当時、市内の無料駐輪場を有料化するという議論もありました。
私は、通学や通勤で毎日使う人のための定期利用について確認しています。
そのうえで、
無料駐輪場には、無料だからこそ長期間置きっぱなしになっている自転車もあるのではないか。
つまり、
「駐輪場がいっぱい」という数字が、本当に現在利用している人の数を表しているのか?
という点を質問しています。
市も、実際に無料駐輪場には長期間置かれた自転車があり、警告後に撤去していると答えています。一方で、その場では細かな台数までは示されませんでした。
「数字を見るときは、その数字の中身を見る」を実践しています。
■ 子ども・若者未来計画について
「子ども・若者未来計画」の議員協議会では、人権教育、自尊感情、メディアリテラシーなどについて意見しています。
この部分は評価指標や予算の話ではなく、教育の考え方についての意見です。
特にメディアリテラシーについては、情報をそのまま受け取るのではなく、「本当にそうなのか?」と批判的に情報を見る力を育てることの重要性を述べています。
今の私の情報発信にもつながっている部分だと思います。
■ 一般質問では、行政の情報を実際に修正
2022年12月の一般質問では、新型コロナ対策やワクチンに関する市の対応を取り上げました。
一つは、既にサービスが終了していた接触確認アプリ「COCOA」の利用推奨が、市のホームページに残っていたことです。これを質問したところ、市は県から既に通知を受けていたもののホームページに反映できていなかったことを認めました。私の指摘を受けて記載を削除しました。
もう一つがマスクについてです。
国の方針変更後も、市の施設案内には「マスク着用の徹底」という古い表現が残っていました。
こちらも質問を受けて、「場面に応じた適切な着脱」となるよう市が文言を変更しています。
行政が発信している情報が古くなっていないかをチェックし、実際に直してもらう。
これも議員の仕事です。
■ 数字は嘘をつかない。でも…
この一般質問を読み返して、一番「ああ、今と同じことを言っているな」と思った発言があります。
当時、市の広報誌に掲載されたワクチン関連データについて、その後元となるデータの扱いが修正されたことを問題にしました。
市側も、当時の広報について「あまりよろしくない広報だった」と認め、ホームページでは訂正したと答弁しています。
そこで私は、
「数字というのは嘘はつかないんですが、取り扱う人によってどうにでも扱えてしまう」
と発言しています。
これは今でも考え方は変わっていません。
例えば、
「満足度90%でした」と言われても、何人に聞いた90%なのか。
「参加者が増えました」と言われても、そもそも参加者数を増やすことが、その事業の目的だったのか。
「前年比で改善しました」と言われても、比較条件は同じなのか。
そこまで見なければ、本当の意味で数字を見たことにはならないと思っています。
■ 2022年の議事録を読み返して
今回確認した2022年分だけでも、一般質問、委員会、議員協議会などで、私自身の実質発言は暫定で21回、約1万7,500文字ありました。一般質問と委員会では一つの発言の長さが全く違うので、この数字自体に大きな意味があるわけではありません。
議員になった直後から、
「他市はどうなのか」
「具体的に何の費用なのか」
「人口が減ったら数字はどうなるのか」
「その利用者数は、本当に利用者なのか」
「そのデータはどういう条件で作られたのか」
という質問をしていました。
自分では最近になって「KPI」「アウトカム」「費用対効果」といった言葉をよく使うようになった印象がありました。しかし議事録を見ると、考え方自体は最初からかなり同じだったようです。「事業をやりました」だけではなく、それで何が変わったのか。
「数字が出ています」だけではなく、その数字は何を表しているのか。
これからも、そこを細かく見ていきたいと思います。
また2023年、2024年、2025年と順番に議事録を振り返っていこうと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な一日でありますように。
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