2026/8/6
兵庫県 川西市議会議員(薬剤師) #長田たくや です。
自殺対策について考えます。私自身、自殺未遂に至ったわけではありませんが、仕事で失敗が続き、心がしんどいな……と思うことがありました。深刻な悩みを抱えている方に比べると小さいことですが、そういう状況では視野が狭くなるよな…というのが私の個人的な見解です。

「自殺ゲートキーパー」や「よりそいホットライン」がありますが、自殺したいと思った人が、本当にそれらを頼りますかね?
私はもっとわかりやすい施策が必要だと考えています。
※厚労省による「地域自殺対策計画」策定・見直しの手引き(リンク)」を参照に本記事を書いています。
■ 自殺者数の推移
一気に増加した頃からは減少傾向にありますが、1990年代と大きく変わりません。
総人口が減少している分、割合としては増加しているのではないでしょうか。

【目標】
自殺総合対策大綱にある目標値として、国は「令和8年までに、自殺死亡率を平成27年と比べて30%以上減少させる」としています。
【施策と指標】
基本施策には、「自殺対策を支える人材の育成」や「住民への啓発と周知」という項目があります。
ここでいう人材の一つが「自殺ゲートキーパー」であり、周知は「よりそいホットライン」でしょうか。
これら施策の評価指標は、何人が受講したか、参加してよかったと回答したか、参加してよかったと回答したか、などです。
自殺ゲートキーパーやホットラインについて、「自殺を何件防いだか」という実績評価はないのです!
これじゃ意味がなくないですか?
そう、指標からして怪しいのです。
例えば、研究では「自殺予防ゲートキーパーとして最小限求められる知識やスキルの検討とその評価尺度」という論文があります(リンク)。いやいや、実績を評価せずに、どんな尺度になるんかいな…。
このように研修に関する研究論文は結構ありますが、施策によって自殺者数を何%減らしたのかを示すデータはないようです。
■ 逆アプローチ
自殺の要因はさまざまで、研究が進んでいるといっても、事前に対応は難しいでしょう。また、施策の効果を指標で測ることが困難であることも理解できます。
しかし、これでは真にゲートキーパーが効果的なのかという点は、ずっと不明のままとなります。
現にこのような制度があったとしても、自殺者数は増えていることを考えると、もっと違うアプローチが必要ではないでしょうか。
そこで私は、「痛みなく死ねますよコーナー」を設けてはどうかと考えています。
人生の最終段階は自分で決める。いわゆる「尊厳死」がありきの社会ではあるのですが、なぜあえてこのような呼びかけをするのか。
自殺したい人も、何も、痛い思いをして死にたいわけではなく、眠るように亡くなりたいと思うからこそ、練炭自殺などが流行すると考えます。
そこで、「痛みなく死ねますよ」と宣伝すれば、そちらに向かうんじゃないかと思うんですね。そこで、なぜ死にたいのか、その理由を確認することで、実は公的支援があるとか、○○という病気の症状であるとか、○○という救済制度を案内するなど、具体的な対応ができると思うのです。
「生きてください」「相談してください」「命は大切に」という言葉は、自殺願望を抱えている方には届かないし、むしろ逆効果じゃないのかなと思うぐらいです。
ゲートキーパーにしろ、ホットラインにしろ、本人がアクセスしなければ、効力を発揮しません。そうした人たちを引きつける文言であってほしいなと思います。
そこで、もう少し現実的な形に落とし込むと、
「死にたい気持ちも、最期をどう迎えたいかも、否定せずに話せますよコーナー」ですかね。

「最後に、何でもぶちまけてしまえ!」というコーナーが、市役所にあってもいいでしょう。
相談内容に応じて、死にたい気持ちを抱えている人と、尊厳死を希望する人とで、大きくルートを分ける必要があります。
自殺と尊厳死をセットにするとややこしいですからね。
両者は分けて考えた方がよいのではないかと、アイデアとして残しておきます
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な一日でありますように。
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