2026/7/22
お疲れ様です。横浜市会議員(磯子区)の二井くみよです。
GREEN×EXPOみどり委員会の行政視察で、コスモ石油株式会社堺製油所を訪問し、国産SAFの製造や廃食用油の回収について学びました。
▪︎SAFとは
SAFとは、廃食用油や植物由来の原料などから製造される持続可能な航空燃料です。従来の航空燃料と同じように使用できる一方、原料調達から燃焼までのライフサイクル全体で二酸化炭素排出量を大きく削減できるものとして期待されています。
堺製油所では、国内初となる国産SAFの大規模製造設備を整備し、廃食用油を原料とした製造を進めています。年間約30万キロリットルの生産能力を有し、航空分野の脱炭素化を支える重要な拠点です。
▪︎製造現場を見学して
製造設備も実際に見学しました。回収された油は、水素を使った化学反応によって航空燃料に適した性質へと変えられ、その後、沸点の違いを利用してSAFやナフサ、ディーゼルなどに分けられます。
既存の製油所という限られた土地に設備を設けるため、法令上必要な安全距離を確保しながら装置を高密度に配置する工夫もなされていました。ゼロから新設するのではなく、これまで培ってきた技術や既存インフラを生かしながら脱炭素化を進めている点も印象的でした。
▪︎家庭の廃食油という資源
特に関心を持ったのは、家庭から出る廃食用油の回収です。
国内では、家庭から年間約10万トンの廃食用油が発生しているとされますが、その多くは可燃ごみとして処分されています。一方、飲食店などから排出される廃食用油は、海外へ輸出されるものも少なくありません。国内で発生した資源を国内で回収し、国内で燃料へと生まれ変わらせることができれば、廃棄物の削減だけでなく、資源循環や脱炭素、エネルギーの安定確保にもつながります。
視察では、家庭の廃食用油を回収してSAFへと再生する「Fry to Fly Project」についても伺いました。横浜市もこの取組に参画しており、JALとの連携による家庭用廃食油の回収が進められています。
「家庭で使い終えた油が、飛行機の燃料になる」
この仕組みが市民の皆様に分かりやすく伝われば、資源循環をより身近に感じていただくきっかけになると思います。
▪︎横浜市の今後の課題
一方で、横浜市のような大都市で家庭から広く回収するためには、回収場所や容器、運搬コスト、既存の資源回収との役割分担など、整理すべき課題もあります。先行して取り組む自治体の事例を参考にしながら、行政・企業・市民が無理なく参加できる仕組みを考えていく必要があります。
SAFは、従来の航空燃料よりもコストがかかります。単に安さだけを求めるのではなく、脱炭素や資源循環という環境価値を社会全体でどう支えていくかという視点も欠かせません。
今回の視察を通じて、廃食用油は「捨てるもの」ではなく、空の未来を支える貴重な資源になり得ることを実感しました。
市民の皆様が参加しやすく、資源が地域の中で循環する仕組みをどのようにつくっていけるのか。今回学んだ先進的な取組を、今後の市政に活かしてまいります。
#横浜市 #堺市 #行政視察 #SAF #コスモ石油




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